偽りの幕末動乱

偽りの幕末動乱 (だいわ文庫) 星 亮一 を読んだのでそのメモ。

いや~。これは面白かった。

これまで僕が持っていたイメージとして、幕府側:旧体制にしがみつく悪い人、維新側:新体制を作ろうとするよい人、という漠然としたイメージがあったのだが、そのあたりをちょっと違った視点から考えさせられる本だった。

確かにこの本に指摘されているような点から考えてみると、今まで僕がぼんやりと考えていたイメージが固定されていたものだということがわかる。

攘夷と倒幕と二つの議論がちゃんぽんになっている状態で、あちこちで、テロとクーデター。治安を維持するために水戸藩つながりで幕府からの新撰組。固辞する朝廷。薩長土が政権を奪取。ある意味、織田信長が全国を統一したのに近い感じ。

当時の日本人は、この暴挙に拍手喝采を送った。痛快であればそれでよしという風潮だった。勤王、勤王と人々は酔いしれた。

第七章 薩摩の浮上 生麦事件より

いやぁ、怖い怖い。このへんの世論の感覚って今でもあんまり変わんないんだろうなぁ。当時よりもマスコミがある分、ややこしくなってるのかもねぇ。まぁなきゃないで、無知の恐怖ってもんもあるけど。

「終章 明治政府の犯罪」ってのも、とってもおもしろかった。今まで幕末の本はいろいろ読んだけど、明治になって、文明開化ではっぴーはっぴー、みたいなイメージだったので、それが違った視点があって、とっても面白い。もっと明治時代の本も読んでみたいと思った。

で、このへんから、先の「世界で一番おもしろい経済地図」で書かれている経済状況につながっていくんだなぁ。

とか、

 

も、見つけたら読んでみよっと。

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