GoogleのIPO

とうとう、GoogleがIPOへ向けてファイリングというニュースが、先週の金曜日4月30日に流れた。ちょっと出遅れたけど、メモとして残しておきます。


IPOってなんぞやって話ですが、簡単に説明すると、株式公開ってことです。
株式会社設立しますわな。設立した人が資本金つっこんで、株をもらうわけですわ。
株があれば、会社の運営に口出しできます。まぁ金突っ込んでるんだから、ある程度言いたいことは言わせてもらえるわけですな。会社が儲かれば、株に対応した分の配当がもらえますな。配当にせずに会社に残して成長させるって手もできますな。
この段階では株は個人売買というかまぁ内輪で買ったり売ったりしてるわけですわ。(あくまでも例ですので正確ではありません。)その分、リスクは大きいですわ。わけのわからん会社ですし、内部がどうなってるのか、経営がどうなってるのか怪しいもんです。
このように内輪で買ったり売ったりするだけでなく、もっと広く多くの人に株を買ってもらおうとするのがIPO(株式公開)です。このほうが投資家を探しやすいですからね。その代わり毎日株の値段が変化していきます。
そのような株の売買の場を、株式市場といいます。東京株式市場とか大阪とか名古屋とか、NASDAQとかNYとか、あぁゆうやつです。
でも、多くの人に自由に買ってもらうということは、そんなに簡単にできないような仕組みになっています。というのは、普通の投資家では、企業にだまされちゃうかもしれないからです。株式市場では、悪い企業が無茶苦茶な企業を作って、金あつめてとんずらかましたりできないように、ハードルがもうけられています。ちゃんと経営やら経理の内容を公開しなきゃだめだったり、ちゃんと監査しなきゃだめだったりとか、いろいろです。個人の会社の場合は、どんだけ儲かってようが借金があろうが、内緒ってことも許されますが、このような株式市場で取引されるにはちゃんと情報公開しなければなりません。またその情報が正しいということも証明されなければなりません。
逆にそのような審査に通るということは、いっちょまえの会社になったという証です。
会社の成長途中でのひとつの区切りともいえるでしょう。
(あくまでも簡単な説明です。正確ではありません。詳しくはその手の本を参照してください。)
Googleは、1998年にLarry PageとSergey Brinによって設立された。
当時、既にWindows95の時代から、Windows98の時代に移り変わり、インターネットが通常のツールとして市民権を得ていた時代である。既にインターネットの検索エンジンとしては、Yahooをトップとして、Exciteやら、さまざまな検索エンジンがある程度の規模と成功を収めていた時代である。
Googleは5年半で現在の位置までやってきた。
Googleは後発組であるにもかかわらず、このポジションにやってきたのである。
設立者のLarry PageとSergey BrinはともにスタンフォードのCS(ComputerScience)の博士課程を休学中。まぁやっぱり学生のときに作ったものがベースになってるわけです。
ここにGoogleの経営陣の顔がある。
会長兼最高経営責任者(Chairman of the Board and Chief Exective Officer)は、創業者とは別の人材である。前職はNovellのCEO。その前はSunのCTO。
それ以外にもそうそうたるメンバーがこの企業には集まっている。前にも書いたけど、マネージャーを連れてきちゃったんでしょうねぇ。とても会社の設立時からこんな肩書きの人たちがいっぱい集まってたとは思えませんから。
いろいろ調べてて面白そうだと思った記述は以下。
前年度売り上げ$962M。純利益は$156M。(Mはミリオン100万。100万ドルが1億円と考えてください。)一株あたり41セント。
持っている資金は$454.9M。
この株式公開で、$2700Mの資金調達を予定している。
BrinとPageはそれぞれ38M株をもち、DoerrのKleiner PerkinsとMoritzのSequoia Capital(ともに投資家)は各々24M株を持っている。
社員数は1907人
ん?なんか勘定があわん気がするけど、気のせいか???
どっちにしても、すごい注目を集めている爆弾であることは間違いない。
インテルが1971年。アップルが1980年、ネットスケープが1995年。ひとつの節目となるだろう。
どーんなバブルがやってくるのかなぁ?

Googleをはじめとして)イノベーションが大学から生まれるのは、”Young people who are too foolish to stop”(自分のアイディアを盲目的に追求する思慮の足りない若者)が大勢いるからだ

ここに出ていた、GoogleCEOの言葉なんだけど、

Young people who are too foolish to stop

この部分。ここではかっこよく訳されているが、おらとしては、「馬鹿すぎて制止の利かない若いやつら」ってなきっつい訳のが楽しいな。

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