不安をコントロールする

おいら、株の売買をやっています。
今日は、初めて株を売買したときのお話。


まぁ何事も初心者です。とりあえず、本屋に行ってそれっぽい本を数冊調達してお勉強。
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1,000ドルから本気でやるアメリカ株式投資―インターネットで始めよう! 荒井 拓也 (著)
僕の場合、アメリカでの株式投資になるので、アメリカの株に関する情報が必要ということで、この本が役にたちました。
この本は加筆されて
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決定版 1000ドルから本気でやるアメリカ株式投資―長期資産形成!いま、原点からの戦略 荒井 拓也 (著)
というタイトルで現在売られています。
この本には、アメリカの証券会社での口座の開き方、実際の売買の方法、投資情報の集め方、会社に対する評価の方法が述べられています。
会社に対する評価の方法は、人それぞれだし、ごまんと手法はあるので、初心者向けの一例として読むとためになります。また投資情報の集め方も、会社に対する評価の方法によっていろいろ変ってくるはずですが、投資情報って何ぞや?って感じの初心者にとっては、きっかけとしてとってもためになると思います。このきっかけをもとに、自分の好みにあった方針を作れるようになるのが正解だと思う。
逆に口座の開き方や、実際の売買の方法はとってもためになりました。特に用語。
株取引についてのまったくの初心者がアメリカで株取引をやるにあたって最低限必要な用語やら英単語の説明がとっても勉強になりました。ここで紹介されている証券会社をそのまま自分に採用したわけじゃないですが、それでもとっても参考になりました。
もちろんこの本だけじゃなくて、その他いくつかの株取引の本や、投資に関する本を読んでお勉強。
このあたりになると、銀行に預けてるだけじゃ不安なのねってことがわかってくる。
株ってどうしても博打の印象があるので、どうにも不安。でも銀行に預けているだけでは、本来得られただろう利益を捨てている可能性もある。って考えると、それはそれで不安。株をやって損をする不安と、株をやらなかったことによって儲からなかった分を損と考える不安とを天秤にかけたりして。結局、授業料ということである程度の覚悟をつける。
心構えができたところで口座開設。
僕は横着なので多少値段が高くても全部Webでできて説明のしっかりしていて適当に規模の大きい証券会社を選択。そのあたりの小細工は、経験値を積んでからじっくりやればいいやってことで。
んで、証券会社に作った口座にお金を送金。
このあたりからどきどきし始めます。
僕は学生のとき、かなーりパチンコにのめりこんだ人です。今でも、カジノでは結構のめりこんだりします。でも、証券会社に送金した金額って、1日のパチンコの資金の比じゃないです。カジノで1日に使う金額とは比べ物にならない金額です。やっぱり株取引をやるってからにはある程度まとまった金額が必要じゃないですか。とはいえ、根性がないので最初はちまちまやろうってことで。。。
当初の目標は、
最低、銀行の定期預金以上。目標銀行の定期預金の倍。
根性無しなんで、いきなり目指せ倍!とか言いません。定期預金よりもいいパフォーマンスを確実に出していこうっていうのが目標です。
結構かたいラインに目標を設定したので、それほど頻繁に売買しなくても大丈夫なはず。ちゅうか面倒だからそんなにしょっちゅう売買したくない。
アメリカって個人が全員確定申告しなきゃだめだから、あんまり頻繁に売買すると確定申告面倒だし。。。
アメリカの証券取引にはうれしいことに単位株って制度が無いんです。10株とか100株とかでも買えます。ということで、買った株が何%下がったとして、その損失が全体の僕の貯金のどれくらいなら授業料+楽しみ+生活に大きなインパクトを与えないってなのを考慮して、証券会社に送金する金額を決定しました。目標はかなり低めに設定している割に、被害想定額は普通になってたりして。
んで、株をいくつか購入。最初はもう分析もへったくれも無いですよ。というか俺って何か物を買うとき、一通りパンフレットやらWebやらで情報を集めて、明らかに損じゃんってなものを抜いたらあとは結構勢いで買ってしまうたちでして。株も同じ感じで決めました。
あとは育つのを見守るだけ。
これがおもろい。
株ですから毎日値段が変っていきます。あがるときもあれば下がるときもある。
ちゅうか最初はじわじわ下がってました。
さがってるとね、パチンコで1日に負ける金額なんてどーっちゅことない金額が減ってることになるわけですよ。これが3日も続くと胃が痛くなってくる。
このままどんどん下がり続けたらどーしよう。なんてあほな選択を俺はしてしまったんだろう。
早急に売って損を確定させたほうがいいんじゃないだろうか。
なんていろいろ考えちゃうわけです。結構、おろおろしている自分がいて、それを冷静に見るとなんか楽しい。
自分って案外臆病なのねって。んで臆病な自分を認めたくないもんだから、これくらいどっちゅことない。今後盛り返すから。とか考えちゃってじっくり保持したりしてる。
株だから下がり続けるってこともないわけで、あがったりさがったりするわけよ。
あがってもそれほど感情に変化は無いのね。下がるとおどおどする。
これを半年とか続けてると、なんとなくそれっぽい成果が出てくるわけよ。
気が付いたら定期預金よりも増えてる。
んでしばらくすると、だんだん麻痺してくる。
その不安になれちゃうのね。
どーせ株なんて一時的なもんだから、そのうちなんとかなるって。
てなことをやっているうちに、ふと思うことがあったんです。
俺、日本の企業を退職してアメリカの企業に転職しています。
日本の企業で働いているときは、退職するってことに対してすごい不安を感じていました。
しばらく働いているとだんだん、このままこの企業で働いていていいのだろうかという不安が出てきます。続投に対する不安です。続投に対する不安が退職することに対する不安よりも大きくなったときに、転職しました。
もちろん転職したばかりのときは、こんなふうに転職しちゃっていいんだろうか。こんな企業に転職して大丈夫なんだろうか。てな不安がありました。
しばらく働いてると麻痺しちゃいました。
アメリカにやってきたときも同じです。
アメリカに来ちゃって大丈夫なのかしら。ちゃんと生きていけるのかしら?アメリカ追い出されたらどうしたらいいのかしら?ってな不安です。
しばらくアメリカで生活してたら麻痺しちゃいました。
もちろん、今でも不安はありますが、以前よりも不安を感じなくなったというか、なれちゃったというか。。。
なんかあれって楽しそうだよなぁ。でもそれをやっちゃったらこんな不安があるんだよなぁ。
不安をよっこいしょって乗り越えて、しばらくすると不安はどっかに隠れちゃって、楽しいことだけが残るのかしら。
不安をうまくコントロールして、乗り越えることができたら、楽しいことがいっぱいできるのかもしれない。
というか乗り越えちゃったら不安ってどっか行っちゃうな。
最近、不安を乗り越えようってことして無いな。。。
あほなことをしなくなったということで。。。
しかし、未だにアメリカの企業の名前を知らん。
新聞とか読まなきゃだめかねぇ。

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