中田英寿、現役引退を表明

サッカー日本代表の中田英寿氏が現役引退を表明した。

http://nakata.net/ にメッセージが記されている。(7月4日現在、非常に繋がりにくくなっている)

ちょっとショック。

あんまりサッカーには興味ないのだが、中田英寿氏の言動には興味をもっていた。
彼は報道嫌いで、あまりテレビのインタビューでは答えない。メディアを通すと自分の言いたいことがフィルターされてしまうかららしい。そのかわりに、http://nakata.net/において自分の言葉で文章を書いている。有名な人が、インターネットを使って、直接自分の言葉で、ファンとコミュニケーションをとることを早くから始めた人物である。

テレビで見ると、はっきり言って無愛想。でもチームメイトと話している彼は非常に表情豊かに話している。http://nakata.net/ での言葉も非常に丁寧に書かれている。

僕は中田英寿氏と直接会って話をしたことがあるわけじゃないので、結局Webやテレビの映像を通してしかわからないのだが、それでも、中田氏の頭のよさは伝わってくる。

常にプロフェッショナルとは何かを考えている感じがする。
常に貪欲に前を見て、挑戦していっている。

高校を卒業してプロサッカーの世界へ挑戦。
イタリアへの挑戦。
イングランドへの挑戦。

お客さんとして海外に挑戦するのではなく、現地の言葉を学び周りとコミュニケーションをとり、きっちりと成果を出している。

んで、29歳で3度目のワールドカップの後に引退を表明。
素人目に見ても、早い引退である。

4年後のワールドカップでも33歳。まだ十分やれる。

ここからはなんとなくの想像。

中田が4年後のワールドカップを目指したとする。
そのためには、自分自身を4年間鍛えなければならない。そのためには中田は海外でプレーしなければならない。
でもサッカーはチーム戦である。自分だけがアップグレードするだけでなく、日本人選手全体をレベルアップしなくてはならない。
では中田が指導者をかねて、日本でプレーすることを望むかといえば、それはつまらない。

なんとなく、周りの選手がついてこれない状況にイライラしているのだが、だから何ができるのか、というのをいつも考えていたんだと思う。

ここでぼんやりと、自分のサッカーチームが欲しいなぁ。自分のサッカーリーグが欲しいなぁと思ったのではないだろうか。

自分でサッカーリーグを持ってしまえば、持ってしまうだけのビジネスを持ってしまえば、日本人選手全体のレベルアップをするにも非常にやりやすい。

29歳。金も持っている。頭も良い。
この才能をビジネスの世界に生かして、ビジネスを成功させ、自分のサッカーチームを持つという夢を持ってもおかしくない。

33歳からビジネスを勉強するよりも、29歳でビジネスを勉強し始めたほうが、この夢に近づくチャンスが大きいと考えたんじゃないだろうか。

自分が運営される側にいただけに、自分が運営する側に立ちたいと考えたんじゃないだろうか。それも雇われ運営者ではなく、経営側として。

そのための下地として、ちょびっと経営の経験を積んでみたり、会計士だか税理士だかの勉強をしてたんじゃないだろうか。

頭がいいだけに、とっぴょうしも無いことを思いついちゃったんじゃないだろうか。

逆に、中田英寿氏が自分の夢をこのように持ったとしても、なんとなく彼なら実現してしまうんじゃないだろうかと思ってしまう。

33歳までプレーして引退したとして、あと4年の予想できる年俸は数億を超えるだろう。たとえ体力が衰えても、それなりに稼げるであろう。しかし、彼は、その金を捨てて、自分の可能性に挑戦しようとしているのである。

もう十分金を持ってるから、あと4年の年俸を捨てても惜しくないなんて、絶対に思えないと思う。それでも、自分の可能性があれば、もっといろんなことができる。自分のサッカーチームを持てるかもしれない、という挑戦が、楽しそうに見えたんじゃないだろうか。

彼には絶対サッカー解説者にはなって欲しくないです。少なくとも老後まではサッカー解説者にはなって欲しくないです。

おいらは、彼のように才能もないし、金も持ってないけど、なんか悔しいなぁ。

新しいことに挑戦する人は無条件でかっこいいです。
転職するなら、今の年収は確保したいよなぁなんて、あまっちょろいこと言ってちゃだめなんですよねぇ。それも、十分蓄えがあるから言えるのか、それともやっぱり才能か。
いろんな意味でショックでした。

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