先日、Garmin eTrex Vista Cxを購入したとき、デフォルトでインストールされている地図は、非常にしょぼしょぼで、別に買う必要がある、と書いたが、買う必要はなかった。
こんな感じ。詳細の道路もあれば、等高線もある。完璧。
これは、xImageというGarminから提供されているツールを使って、スクリーンキャプチャをした。xImageはこちらからダウンロードできる。
USBで接続して、Vista Cxを起動した状態で、xImageを起動して、次へ、次へと進めていけば、現在のスクリーンキャプチャが保存できる。
このツールでは、逆にアイコンをパソコンから転送することもできる。
デフォルトではこんな感じ。縮尺が違うけど、本当にフリーウェイとその出口しか載っていない。
この地図では足りないので、どんな地図が売っているのか、Webであちこち検索してた。
最初に見つけたのが、ROBOMATT.COMのGPS MAPSのページ。
このページには、自作の地図をどうやって作るのかというやり方と、作者が実際に作ったGarmin用の地図データが置かれている。
どうやって地図データを作っているかというと、簡単にいえば、United States Geological Survey アメリカ地質調査所(USGS)で公開されている地図データを変換しているだけ。USGSでは非常に細かいアメリカのベクトル地図を無料で公開している。
この地図データのフォーマットがSDTSと呼ばれるものらしい。んで、MPというフォーマットにいったん変換して、次にMPからimgに変換してから、Garminに転送する。
このやり方を覚えてしまえば、USGSで公開されている膨大な地図をすべて利用することができる。
考えてみれば、アメリカで発売されている地図ソフトのほとんどがこのデータを元データとしているので、どの地図ソフトを購入しても、データの差は少ない。
この方法でROBOMATT.COMの作者が作った地図が、こちらで公開されている。
拡張子がimgとなっているデータがGarminに転送できるデータフォーマットである。
さて、この地図をどうやってVista Cxに転送するかである。やり方は2通りある。ひとつは、sendmap20というツールを使って転送する方法。もうひとつは、cGPSMapperでMapSourceに転送し、そこから地図を転送する方法。まぁどちらも、cGPSmapperのサイトのの左のメニューのDownloadからダウンロードできるフリーソフトである。
まずは、sendmap20で転送する方法。
Downloadのかなり下の方に、Free sendMap20 rev4.0 for Windowsと書かれたところがあるので、そこをクリックしてダウンロード。
- 左上の、Add mapsのボタンを押して、imgファイルを選択する。
- Vista Cxを起動して、USB接続する。
- 左下にある、Upload maps to GPSを押す。
プログレスバーには問題があって、ちゃんと進行状況を表していない。コマンドプロンプト内で表示されている、%が目安になる。
簡単。
この方法には欠点があって、MapSourceで転送した地図を見ることができない。Vista Cxから経路を転送するのは、最初はMapSourceなので、そこで詳細地図をみたいじゃないですか。そこで登場するのが二つ目の方法。
cGPSmapperのダウンロードのページのFree cGPSmapper land version 0093 for Windowsというのをダウンロード。
これは、コマンドプロンプトで起動するソフト。
まず、起動用のテキストファイルを作成する。
[Map]
FileName=NationalPark
; Above determines name of preview img & tdb files
MapVersion=100
ProductCode=16601
Levels=2
Level0=15
Level1=14
Zoom0=5
Zoom1=6
; ==============================
MapsourceName=NationalPark
MapSetName=NationalPark
CDSetName=NationalPark
[End-Map][Files]
img=C:Program FilesGarminMapsUSNationalPark36511880.img
img=C:Program FilesGarminMapsUSNationalPark37011900.img
img=C:Program FilesGarminMapsUSNationalPark38012000.img
img=C:Program FilesGarminMapsUSNationalPark40750012.img
[End-Files]
いじらなきゃいけないところは、赤い文字のところ。
ProductCodeは地図ごとに別の適当な数字を書いておく必要がある。これを間違うと、MapSourceを起動しても、一覧に出てこない地図ができてしまう。
このファイルを適当なファイルたとえば、hoge.txtとして保存しておく。
あとはコマンドプロンプトで、
cGPSMapper pvx -l hoge.txt
とやると、img、tdb、regの3つのファイルができる。これは見出し用のデータらしい。これらのファイルを元のimgと一緒に置いておく。
次に、できあがったregファイルを編集。
ファイルのパスが、C:\myMaps\imgs\ となっているので、実際にファイルが置いてある場所に変更する。は\に置き換えてください。
んで、regファイルをダブルクリックして、レジストリに書き出します。
MapSourceを起動すれば、ちゃんと表示されるはず。
ここまでくれば、あとは、地図を選択して、メニューから[Transfer]->[Send to Device…]で転送すればOK。
んで、もうちょっと検索してたら、cGPSMapperのサイト内に、Welcome to MapCenterなるページを発見。
cGPSMapperを使ってGarmin用の地図を作った人がそのデータを登録できるサイトの模様。
アメリカの地図として872種類が登録されていた。ちなみに日本は3種類のみ。
YosemiteとSequoia and Kings Canyonの地図と等高線図、San FranciscoとBayAreamの地図をゲット。とは言え、作者は、先のROBOMATT.COMの人みたいなけどね。
いやぁ、よくできてますわ。ということで、近場と近場の国立公園の地図と等高線図を手に入れた。これだけあれば、しばら
く十分だな。