ということで、Stellariumのセットアップについてメモする。
ダウンロード
せっかくなので最新版の0.9.0を取る。Stellariumのホームページはこちら。この右上のfor Windowsから、最新版がダウンロードできる。SourceForge.NetからStellarium 0.9.0のインストールパッケージをダウンロード。
ダウンロードしたインストーラをダブルクリックして、インストールする。
次に、日本語を表示できるようにちょっと小細工をする。
フォントのコピー
標準のパッケージでは、日本語が正しく表示できない。日本語のフォントが入っていないからだ。Stellariumのホームページでは、「あくあフォント」を例に挙げている。
まず、Teardrops in Aquablueの「Font」コーナーの「ダウンロード」からあくあフォントをダウンロードします。TrueTypeフォントの方を選択してください。
Windowsの場合、コントロールパネルのフォントから、日本語フォントを選んで、コピーしてきてもOK。
ttfまたはttcファイルが手に入ったと思う。これを、Stellariumのインストールしたフォルダの中にあるdataフォルダの中、デフォルトであれば、C:Program FilesStellariumdata の中にコピーする。
fontmap.datを修正
左下のスタートメニューからメモ帳を立ち上げ、Stellariumのインストールしたフォルダの中にある、dataフォルダの中、デフォルトであれば、C:Program FilesStellariumdataの中にある、fontmap.datを開く。
ja ukai.ttf 1.2 ukai.ttf 1.2
ja_JP ukai.ttf 1.2 ukai.ttf 1.2
となっている部分があるので、これを
ja aquafont.ttf 1.2 aquafont.ttf 1.2
ja_JP aquafont.ttf 1.2 aquafont.ttf 1.2
に修正する。もちろん、aquafont.ttfは、実際にコピーしたフォントのファイル名である。
config.iniを修正
左下のスタートのメニューを見てくと、Stellariumの中に、config.iniがある。これをクリックすると、メモ帳などのテキストエディタで、config.iniが開いてくる。
[localization]のセクションの中に、sky_localeとapp_localeを探してください。
sky_locale = system
app_locale = system
これを
sky_locale = ja
app_locale = ja
に修正する。
[gui]のセクションの中のbase_font_nameを探してください。68行目にあります。
base_font_name = DejaVuSans.ttf
これを
base_font_name = aquafont.ttf
base_cfont_name = aquafont.ttf
に修正する。aquafont.ttfの部分は実際には、コピーしたフォントのファイル名を入れる。
現在地を設定
さて、ここからは実際に起動しての作業です。Stellariumを起動します。起動すると全画面モードになってしまうので、ここからの手順は印刷しておくか、記憶してください。F1を押すと全画面モードからウィンドウモードに変わります。
左下にある、スパナのボタンをクリックするか、キーボードの数字の1を押します。
環境設定のダイアログが出るので、観測場所のタブを選択します。
マウスのホイールを動かすと、現在マウスカーソルがある部分が拡大していきますので、日本の場合Tokyoの近辺にマウスカーソルを置いて、マウスのホイールを動かしていきます。自分の住んでいる場所の近辺をクリックします。
観測地保存のボタンを押します。名前を入力するように言われますので、適当に名前を付けてOKを押します。
画面のタブで、投影法にequal_areaというのを選びます。初心者の場合これが一番楽に操作できるでしょう。デフォルトとして保存というボタンを押します。
以上で、設定が終わりました。環境設定のダイアログの右上の小さな四角を押すか、キーボードのESCを押して、環境設定ダイアログを閉じます。
操作方法
マウスのドラッグで画面の中心を変更できます。
マウスホイールを動かすことにより、拡大、縮小することができます。
星をクリックすると、左上に星の情報が表示されます。
一番右のボタンを押すと、現在の時刻になります。再生ボタンは実際の時間の進み方と同じように動きます。早送り、巻き戻しボタンは、実際には、時間の加速、減速として動きます。1回クリックするごとに加速量・減速量が増えていきます。
星座線 [C]
星座線を表示・非表示にします。すぐに反映されるわけではなく、ふわっと画面に現われてきます。
星座名 [V]
星座名を表示・非表示にします。すぐにはんえいされるわけではなく、ふわっと画面に現われてきます。
星座絵 [R]
星座絵を表示・非表示にします。
高度・方位 [Z]
高度・方位をあらわす線を表示・非表示にします。
赤経・赤緯 [E]
赤経・赤緯をあらわす線を表示・非表示にします。
地表 [G]
地表を表示・非表示にします。地表を隠した場合、地平線より下の星が見えます。
< h3>方位 [Q]
方位を表示します。方位は地表のちょっと下に赤く書かれています。
大気
大気の表示を切り替えます。空の明りによって大気が乱反射して輝くのをシミュレートしているようです。夜であれば、空がぼんやりと明るくなりますし、昼であれば、青空が広がります。逆に、非表示にすると、夜でも星が見えます。
星雲名 [N]
星雲や銀河の名前を表示・非表示にします。
赤道儀/経緯台 [ENTER]
操作の座標系を切り替えます。天体望遠鏡での赤道儀の動きをシミュレートします。通常は経緯台のほうが操作しやすいでしょう。
選択した天体へ移動 [スペース]
マウスでクリックして選択してある星を画面の中央になるように画面を移動します。
天体検索
天体を検索するウィンドウを表示します。
環境設定
環境設定ウィンドウを表示します。
夜間モード
夜間モードになります。色合いを赤に変え、暗い所に慣れている目を傷めないようにします。実際に夜空と見比べながら使う場合に、使用するモードです。
ヘルプ [H]
ヘルプを表示します。
終了 [CTRL+Q]
Stellariumを終了します。
星の追加の仕方
ここに置かれているstars_4_1v0_0.cat, stars_5_1v0_0.cat, stars_6_2v0_0.cat, stars_7_2v0_0.cat, stars_8_2v0_0.catをダウンロードして、C:Program FilesStellariumstarsdefaultにコピーするだけ。数字の小さいものから順にあればOK。数字の大きいものほど暗い星。ただし、欲張って全部置くと、1G以上メモリを食うし、起動に凄い時間がかかるので注意。