初音ミク

最近、ニコニコ動画などで、初音ミクというソフトで作った、歌が流行っているわけだが。。。

これは、メロディと歌詞を入力すると、歌声を生成してくれるソフト。ある意味、シンセサイザーソフトの一種。

声優「藤田 咲」のボイスデータをもとに、VOCALOID 2というエンジンで作成しているらしい。

こいつを聞いていて、どうにもこうにも、昔のPC-6601の歌声機能を思い出してしまった。

PC-6601とは僕が中学生のときに、初めて買ってもらった、NECのパソコンである。このパソコンには、音声合成用のチップ、μPD7752が内蔵されており、歌を歌う機能がついていた。

これが、何言ってるのかわからん。そんなふうに言ってるように聞こえるといえば、聞こえるというレベルの音声合成チップ。それでも、必死になっていろんなプログラムをして遊んだ。中学校で合唱コンクールの歌をパソコンに歌わせて、多重録音かけて、合唱させたりして遊んだことを思い出す。

ということで、μPD7752についてぐぐってみた。

これがびっくりするほど何も出てこない。唯一出てきたのが、RetroPC.NET内、cisc’s junk box。ここの音源のページに、「d7752 – μPD7752風味 音声合成エンジン」が置いてある。ソースコードも一緒に。こことか、こことか、ここにちょっと解説が。

ぶっちゃけた話、インパルスまたはノイズを5つのIIRフィルタ(共振器)に通せば人間の声っぽく聞こえるようになるでしょうということ。

なるほどねぇ。そんな仕組みになってるんだ。ciscからのリンクにある、OKI声の種類と発生の仕組みというのが分かりやすい。

人間の声を二つの管がつながっているところで共鳴している音と考えると、二つの共鳴点をち、これをホルマントという。んで、この第1第2ホルマントの組み合わせで母音が出来上がる。

μPD7752では、5個のIIRフィルタがあるようなので、2つで母音、残りの3つで子音てな感じだろうか。

ということで、ホルマントでいろいろぐぐってみた。筑波大学に落ちていた、知能情報メディア実験 音声の分析と合成(pdf)が一番近いのかな。ここに出てきているサンプルもホルマント合成回路が5本出てきている。

ちなみに、d7752のシミュレータのコードを読んでみたが、よくわからんかった。
文字列を受け取って、いきなり音声信号を出力するわけではなく、あのコードが受け取るのは、D7752用のパラメータだけ。このパラメータは大量のバイト列で意味がぜんぜんわからん。おそらく、PC-6601では、文字列からIIRのフィルタの時系列のパラメタをROMのテーブルでひっかけてきて、一列にして、回路に流し込んでいたと思われるのだが。。。う~ん。実機が手元に欲しくなってきたぞ。

2それにしても、20年前に、こんなことできてたのねぇ。

ちょっとこのチップに興味が出てきたぞ。。。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください