サンフランシスコ近郊に住んでいると、日本からちょいちょい知り合いが訪ねてきてくれる。コンピュータ オタクの俺だけあって、俺の友人もエンジニアが多く、シリコンバレー観光に連れてってくれという要望がよくある。
ということで、コンピュータオタクの観点から、よさげなポイントをまとめてみる。
同様の記事を2007年にも書いているのだが、既にだいぶ古くなってきたので、新しく、書きなおす。
全体像
View シリコンバレー観光 in a larger map
サンフランシスコは、観光地としてガイドがいろいろ出ているので、頼まれても、まあその範囲をぐるっと回ればいいんだけど、シリコンバレーが見てみたいというリクエストは、実はちょっと難しい。
シリコンバレーっていうのは、町の名前じゃなくて、大体のエリアを指す名称。上の地図でいえば、マーカーがばらばらと置かれているエリアが大体シリコンバレー。サンフランシスコと指されているエリアに比べて、結構範囲が広い。特に目立ったランドマークも無いし、あちこちぶらぶら建物を見て回るというか、看板を見て回る観光になると思う。
シリコンバレーといえば、さまざまなコンピュータ関連企業の本社が集まる場所。普段、目にしている製品の本社の看板をリアルで見られるだけでテンションがあがる人も多い。しかし、基本的に会社の中をみられるわけじゃないし、看板の前でたむろっていると警備員がやってきて怒られることもしばしば。
考えてみれば、自分の働いている会社の入り口で、どこの誰だかわかんないやつが騒いでいたら、なんじゃありゃ?と思うのは当然。周りに迷惑をかけないように観光しましょう。
公共交通機関は期待できません。いや、不可能じゃないと思うんだけど、自分が公共交通機関であんまり移動しないんで、よくわからないです。ごめんなさい。
あくまでも、オタク向けとして書くので、普通の観光地は他で調べてください。
マニア度はABCの3段階。Aはコンピュータに携わる仕事をしているなら見たいかと。Bはマニアならテンションあがるけど、普通の人はだだ下がり、同行のマニアの人を見てた方がおもしろいか。Cはよっぽど好きじゃないと。。
全部は1日では回りきれませんので、行きたいところを絞って行動しましょう。
無難にシリコンバレーの雰囲気を楽しむなら、Stanford大学とそのショッピングモール、Computer History Musem、Intel Museum、Tech Museumから一つか二つ。これに、ランチの時間入れたら、1日過ぎちゃうんじゃないかな。急いで回ればもっといけるけど。
Stanford University
(マニア度A)
地図
シリコンバレーの頭脳の生産拠点。日本の大学をイメージしているとあまりの巨大さに戸惑う。大学の敷地内には、陸上競技場、ゴルフコース、教会などもある。大学の敷地を一般企業に貸し出してショッピングモールも運営されている。
101号からUniversity Aveを南西に出てまっすぐいけば、学生街として機能する商店街を通り抜けて、正面のロータリーに出る。ロータリーの周りはコインパーキングとなっていて、20分くらいなら車をとめられる。それ以上長時間とめるときはちょっと離れたところにVisitor駐車場があるのでそこにとめる。大学内の駐車禁止は結構厳しいので注意。
敷地内を全部巡るのは無理なので、ロータリーから教会を抜けて本屋まで歩くくらいか。ロータリーのところに学内地図がある。
ロータリーから101にちょっと戻って、82号(El Camino Real)を1−2ブロック北に行ったところが、Stanford shopping centerとしてお店がいっぱいある。
ここはオタクとは関係なく普通のちょっと高級モールとなっているので、オタクじゃなくても楽しめる。
165 University Ave
(マニア度 C)
地図
101号からスタンフォード大学のロータリーへつながる通りが、University Aveという学生街。この通りに面した、165という番地の二階にちょっと有名な場所がある。この小さな2階のオフィスから、Logitech, Google, PayPalというシリコンバレーに名だたる有名企業が巣立っていった。
現在でも、次のGoogleを目指す起業家には縁起担ぎとして、この場所の人気が高いらしい。
Fry’s
(マニア度 A)
地図
シリコンバレーのエンジニア御用達の巨大電気屋さん。シリコンバレーには数件あるがこのPalo Alto店には、Apple Iの展示がしてある。こっちのエンジニアがどんなところで、ものを買っているのかを見るのにお勧め。
といってもエンジニアは、ほとんどWebで買っちゃうんだけどね。
日本とはちょっと違った、アメリカならではの電化製品がたまに見られるけど、基本、日本の電気屋とそんなかわらん。
スタンフォードのロータリーから82号に出て南にしばらくいくと、Page Mill Rdと交わる。それを超えたあたりに小さくFry’sの看板があるので、そこの信号を左折して進む。
Computer History Museum
(マニア度 A)
地図
コンピュータ歴史博物館。これこそオタク。そろばんから始まって、手回し計算機、ENIAC、System360、PDP、VAX、Cray、Apple I、Google初代サーバなどが展示されている。以前は、倉庫のような感じだったのが最近改装され
て本当に博物館らしくなった。ちいさなお土産コーナーもある。
一般の人にもわかりやすく説明がされている。普通の人にしてみれば、ただのがらくたに解説がついている感じ。逆に、オタクが行くとテンションあっぷ。ずっとぶつぶつ一人で解説したり、いきなり叫び声を上げたりする勢い。結構広くって2−3時間かけてじっくり見られる。(あ、普通の人はもっと早いのかな。俺、じーっと張り付いてたし。)
月火が休みなので注意。
101号を南に走って、Shoreline Blvdを北東におりたらすぐ。表の駐車場以外にも裏にあるので、そこにとめる。
(マニア度 B)
地図
いわずと知れたGoogle。このへんの建物全部がGoogleのオフィスなんで、Googleの看板だらけでどれがご本尊だかよくわからない。この敷地は以前、Silicon Graphicsがぜんぶ占拠していた。
実は、Google、観光で知らない人に社内をうろうろされるのを嫌うようで、敷地内に入るとすぐにセキュリテリがやってきて、追い出される。敷地の外から写真をとるくらいにしておいた方が。。。
Computer MuseumのShoreline Blvdをもっと北東に進むとCharleston Rdが出てくるのでこれを左折。
Microsoft
(マニア度 C)
地図
マイクロソフトの本社はシアトルですよ。ま、一応のせときます。
Yahoo
(マニア度 C)
地図
Googleが出てくるまでは、インターネットといえばYahooでした。
今となっては。。。。ちょっと地味ですね。一応、ビルの横に看板が張り付いています。
101号のLawrence Expyを北東におりてずーっといけば、Caribbean Drにつながってそのまま正面へ。
Advanced Micro Devices
(マニア度 C)
地図
CPU&GPUメーカーのAMD。どっかの首都みたいな建物です。
101号のLawrence Expyを南西におりてすぐ右。
Intel
(マニア度 A)
地図
Intel insideで有名なIntel。ここには、Intel Museum(Intel博物館)がIntelの歴史を教えてくれる。大きさもそんなに広くなく、1時間ほどで一通り見ることができる。
日本人が観光で訪れることが多いのか、日本語の案内も充実。博物館の横にはお土産売り場もあって、Intelのロゴが入ったグッズが手に入る。
外には写真を撮るためのポイントを示す看板もある。
101を南に走って、左手にIntelの看板が見えてすぐのMontague Expyを北東におりればOK。あとはそれっぽい方向に向かえば、Intel Museumの看板が出ている。Visitorの駐車場にとめて歩いてIntel Museumへ。
ここは、コンピュータに興味がある人なら、オタクじゃなくても楽しめる。
(コンピュータに興味のない人は楽しめません。)
日曜休み
Cisco Systems
(マニア度 C)
地図
インターネットをハードウエアから支える会社。
インテルに行く、Montague Expyをもっと進むと、1st Stと交わるのでそれを左折。Tasman Drでもう一度左折。
nVidia
(マニア度 C)
地図
GPUメーカ。
インテルに行く、Montague Expyは北東、逆に、南西におりるとSan Tomas Expy。道の両側の建物がnVidia。
The Tech Museum of Innovation
(マニア度 A)
地図
サンノゼ市内にある、ちょっと大きな科学技術博物館。といっても土地柄、コンピュータ関連の展示が充実している。じっくり見るなら半日は欲しいかと。
いわゆる普通の科学技術博物館なんで、それほどマニア度は高くない。
101号からサンノゼ空港を超えて、87を南へ、Park Aveで北東におりて、まっすぐ行くと右手に見える。
Adobe
(マニア度 C)
地図
スタンフォードの近くにPage Milという通りがあるので、そっちの方にAdobeがあると思いきや、サンノゼ市内。シリコンバレーには珍しい、高層ビル。
テックミュージアム行ったついでに徒歩で見てくるのがよろしいかと。
高層ビルなんで、看板が写真で撮りづらい。
eBay
(マニア度 C)
地図
ITバブルのときにやってきた、シリコンバレーを代表する企業。
280号から17号南へ、Hamilton Aveを東におりたら左手に見える。
Apple
(マニア度 A)
地図
一部の人にとっては聖地と呼ばれるらしい、Apple
初めまして、私は日本で人事コンサルティング会社を経営しております。
6月末にクライアント社長(残念ながらIT企業ばかりではありません)
30名ほどと視察ツアーに行く予定ですが、アップル社のみ受け入れて
貰えず、どなたか社外の会場でもお話を聞かせてもらえるような方は
いないかな、と考えています。(技術的な話よりは事業戦略的あるいは
人事的な話ですが)。いろいろ探していて、このサイトにたどり着いた
のですが、いきなりで大変失礼ですが、そのような相談は可能でしょうか。
どうぞよろしくご検討ください。樋口弘和
ごめんなさい。
僕は、記事に上げているような大企業で働いた経験もないですし、事業戦略とか人事の話からは、遠いところにおります。アメリカの中小企業でエンジニア/プログラマとして働く平凡な兵隊です。
また、自分の周りにもそのような知り合いが乏しいもので、誰かを紹介することもできなさそうです。
お役に立てなくてごめんなさい。
>公共交通機関は期待できません。いや、不可能じゃないと思うんだけど、自分が公共交通機関であんまり移動しないんで、よくわからないです。ごめんなさい。
自分も全く詳しくないですが、以下の書籍に多少の記述はありました。(本当にチョビっとだけ。)
「サンフランシスコ/シリコンバレーに暮らす (地球ライブラリー―海外に暮らすシリーズ)」
http://www.amazon.co.jp/dp/4822409252/
なんかスゲープレミア価格がついてますが、10年以上前の古い本で、新書サイズの薄っぺらい本で、四千円も出す価値はないと思います。
で、この本では
カルトレイン: 朝夕ラッシュ時以外は30分に一本とのこと、www.caltrain.com
タクシー
ライトレール:VTA、 http://www.vta.org
を紹介されてます。しかし古い本なので、現状でもその説明がどこまで通用するのかは、いささか心元ないと思われます。