日本に永住帰国する方から、障子のつい立てを頂いた。
何か所か障子紙が破れていて、張り替えようと思って障子紙も調達してあったが、ついに張り替えられることなく、僕の手元にやってくることになった。
一緒に障子紙もいただいたので、張り替えてみた。

まずは既存の障子についている障子紙をはがす。
あまりびしょびしょに濡らすと、桟の木のあくが出てきて、仕上がりが汚くなるかと思って、びびっていたのだが、この際だからがっつり洗ってしまえということで、あくすら抜けるくらいがっつり洗浄。
アメリカで手に入れた障子の場合、のりが水溶性ではないことも多く、接着剤で障子紙が貼られていることもあるのでびびっていたが、幸いにもこの障子紙は水溶性ののりで貼られていた模様。
しっかりと乾かす。

次に障子紙張り用ののりを作成。アメリカだとどれが水溶性ののりなのかよくわからんので自作してみた。
200ccの水に大さじ一杯の小麦粉を鍋にぶち込む。どうやら米粉でやったり片栗粉でやったりいろいろな方法がある模様。

焦げないようにかき混ぜながら煮立てる。冷まして完成。

頂いた障子紙はでっかいやつではなく、すでに桟の間隔に合わせて切られていた。
桟にスポンジの刷毛でがっつりのりを塗り、中央と上を合わせたのち張っていく。
一発では密着しないので、桟に沿って紙の上から再度のりを染み込ませて密着させる。

一晩乾かした状態がこれ。
本来は半乾きの状態でふちを切り落とすのだが、気がついたらすっかり乾燥してしまった。
金尺をあてて、カッターナイフで紙に切れ込みを入れたのち、霧吹きではがす部分を湿らせながら、余分な紙を取り除く。

全体的に霧吹きで紙を湿らせて、使う状態に立てかけてから乾燥。
霧吹きは紙側から吹いた。密着の甘い部分は重点的に湿らせて。
これで紙が縮んでピンと張る。
乾いたのち、しわが寄っている部分や、紙が浮いている部分を再確認。部分的に霧吹きをして再度乾かして完成。
amazon.comで検索すると、shoji screenという名で似たような商品がいっぱい出てくる。同様にshoji paperで検索すると障子紙も買うことができる模様。次回張り替えるときは、紙を調達しなきゃ。
これって、物の写真を撮影するのに便利なんだよね。背景にも使えるし、フラッシュの光を散らすのにも便利だし。