プログラマーがアメリカで働く

アメリカに移民してかれこれ22年。今年はグリーンカードの更新の年。なんか最近、日本でプログラマーがブームみたいなんで書いてみた。

アメリカの移民やビザの法律は毎年ころころ変わるし、僕はビザの専門家ではないのでここに記載する情報は、僕の経験および周りの友人から聞いた話として読んでください。正確な情報はアメリカ移民局に問い合わせるか、アメリカ移民弁護士に相談することをお勧めします。

だいたい、アメリカでプログラマーとして働くために必要なビザって、個人の状況とか過去の経験でバラバラなのよ。人によって全然違う。なんで、アメリカ移民弁護士に相談する必要がどうしても出てくる。

僕が聞いたことのある、プログラマーがアメリカで永住権を取るまでのプロセスって大体こんな感じ。例外はいっぱいあるので、まぁ大体こんな感じ。

僕が通った経路は、日本のコンピューター系大学卒業から、日本でコンピューター系の職歴を経て、H1-BからGC(永住権)。

H1-Bってのは専門家(特殊技能職)ビザと日本語では訳されていて、プログラマーはこの専門家(特殊技能職)となるらしい。H1-Bは会社がこの社員が必要ですって移民局に申請して取得するビザ。

僕がH1-Bを取ったときはITバブル真っ盛りで、H1-Bの要件がゆるかった。今は聞くところによると以前に比べて厳しいらしい。

H1-Bには年間発行数の上限がある。毎年秋に申し込み受付が始まるのだが、最初の何日かで上限を超えるので、抽選になるらしい。マスターを持ってたり、ドクターを持っていると別枠の発行数が使えるとか、職歴何年を学歴1年として換算してマスターやドクターと同等の扱いにしてくれるなどあるので抽選の当選確率があがるとかいろんな技があるけど詳しくはよくわからん。

ぶっちゃけ採用する企業側からすると面倒くさい。採用って言ってからビザ申請して通らないと採用できないことになってまた別の人を探すことになる。いついつから働いてほしいんだけど、その日付がビザの手続きによって変動するし、変動するどころかビザが通らなくて採用できなかったり、不確定要素が多いんだよね。

正確なところはよく知らないけど、僕が面接するときはビザに関しての話は聞かない。どうせ僕の面接のあとに総務だか人事の部署のやつが面接して労働許可の確認をするし、ビザを理由に採用不採用を決めるって(社内ルールで駄目なのか、法律で駄目なのか覚えてないけど)やっちゃだめなんで。差別になる可能性のある質問を面接でしちゃいけないんで、それを避けるために僕の場合、面接ではソフトウエアの話しかしないようにしてる。

総務だか人事まで面接なりなんなりのOKが通って正式に採用になるとビザの話が人事から回ってきて書類作成の手伝いをするなんてことはある。職務とか履歴とか辻褄合わせないとだめだから。

H1-Bは会社が申請するビザなので、転職先の企業が引き受けの手続きをする必要がある。

3年間有効で更新は1回限り。ということで6年働ける。これ以上の期間働きたければグリーンカード/GC/永住権を申請する。

Fビザの経路はいわゆるアメリカ留学からそのままアメリカで就職するパターン。OPTってのは大学を卒業してから何年か出る滞在許可で職業訓練の役割を果たす。卒業してから仕事を見つけてOPTで働き、その期間のうちにH1-Bを取得する。

OPTの期間がある分、H1-Bを取得するチャンスに余裕がある。

それ以前にアメリカ留学でアメリカ生活にも慣れてくるし、友人もできて就職状況なんかをいろいろ相談できるんで、アメリカで働くつもりなら、これは結構、お勧めの経路。

アメリカ留学って、特定の条件を除いてプログラマーの場合、個人的にはあんまりお勧めしないけど、まぁそれはまた別の話。

L1経由は、いわゆる社内転勤。日本の本社からアメリカの支社に転勤だったり、日本の支社からアメリカの本社に転勤だったり。日本とアメリカの両方に事務所がある会社に勤めている場合に有効な経路。

L1の欠点は転職できない。というか会社がつぶれたり、アメリカオフィス閉鎖とかになったりすると面倒なことになる。

Jビザは、僕のイメージでは研究者が利用するビザ。アメリカの大学などの研究室に所属するときに取得する。僕の周りではほとんどいなくて、いたとしてもすでにグリーンカードを持っている人ばかりなので、よくわからん。

どのビザでも、個人の事情によっていろいろ変化する。H1-Bが切れたから席を日本に戻してL1に切り替えて再渡米とか、J1から転職してH1-B取り直したとか、まぁいろんなバリエーションがある。

これ以外にも、ビザで渡米するのをすっとばして、いきなりグリーンカードを取得して渡米している人もいるし、日本で会社を立ち上げて、軌道に乗ったところでアメリカ支社を立ち上げ、自分をアメリカ支社に転勤させてビザを取ってる人もいれば、アメリカに新会社を立ち上げて投資をして、投資ビザで来ている人もいる。

一般的にビザの手続きには、さまざまな理由があるんだけど、非常に時間がかかる。簡単なビザでも1か月程度、長いものだと5年10年手続きに時間がかかる。このへんはビザの種類にもよるし、そのときの経済状況や政府の方針にも依存する。ぶっちゃけ運。

たとえば、雇用ベースの移民ビザだと、ビザの申請のときに、既にアメリカ国内にいる人に対して採用募集をかけたんだけど、該当の人の採用に至らなかったという証明が必要だったりとか。今もあるのかどうかは知らん。俺のときにはあった。募集をかけてる証明とか、応募があったんで面接したけど、これこれこうゆう理由で採用に至らなかったとか。こんなんやってたら半年くらいすぐに過ぎる。

他にも、ビザの種類によっては年間発行上限数が決められていて、上限に達したら、次のビザの発行は来年、みたいなのがあったり。んで、発行上限数が経済状況によってほいほい変化したりして。

こんなもん、運。ビザ、めんどくせぇ。ビザによって働けたり、住めたりするんで、生活がなかなか安定しない。

人それぞれですが、一般的に、僕の周りのプログラマはこんな感じのビザで滞在してます。

一回ビザをとってアメリカで働くと同僚にも同じような境遇のやつがいたりしていろいろ話が聞けるんだけど、日本に住んでるとそんなこと気にも留めないもんな。

COVID以降は、状況もいろいろ変化してるっぽいんで、またややこしくなってるんだろうかと。リモートで働くことが一気に広まったんで、わざわざ移民せずに、日本で働いてる人の話も聞くし。

日本で働いているアメリカ人に日本のビザのことについて、俺が日本人だからって聞いてくることもあるけど、俺は日本のビザ事情なんて知らん。というか普通の日本人は日本のビザ事情なんて知らない。

同様にアメリカで働いているアメリカ人に、アメリカのビザ事情なんて聞いても知らんって言われる。関係ないから知らんもん。

ということで、あんまりにも小さい会社でビザ事情に詳しくない会社に就職すると、またこれはちょっと面倒になったりする。当事者にとっては深刻な問題だからいろいろお勉強するけど、企業側がぼんやりしてたりとかね。

ぶっちゃけビザの事情によって仕事を続けられなくなったりすることは、普通にある話で、優秀なエンジニアが仲間にいると、頼むからH1-B当たってくれとか頼むからとっととグリーンカードを取ってくれって思うこともしばしば。辞められたら困る。一方、ビザ情報は個人情報なので自分から話さない限り、同僚は知らなかったりとか。あれ?おまえグリーンカードじゃないの?え?ビザ切れたから国に帰ります?まじかよー。国からリモートで働かない?辞めないでよ~なんて会話も。

アメリカで働いている日本人プログラマーって本当の少数なんで、応援しています。

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