The Last Samurai

The Last Samuraiを見た。
今更ですが、とりあえず見ました。


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The Last Samurai


まぁ毎度のことながら英語版で見てます。おらの英語力には限界があるので、より深く理解するために、字幕スーパー付き。とは言え字幕も英語ですが。。。
歴史物ということですが、完全にフィクションです。作り話です。そのつもりで見ないとわけわからなくなります。特に最近はテレビで新撰組なんてやってますから余計に頭の中が混乱します。しっかり歴史とフィクションを区別して見ましょう。
日本人から見た場合、日本の歴史の背景に目を奪われがちですが、トムクルーズ演じるキャプテン アルグレンが酒びたりになった原因と考えられるアメリカ本土での戦争も重要です。
アメリカでは英雄として扱われ、ウィンチェスター(ライフルのメーカー)の宣伝役として働いているが、心の中では、「ネイティブアメリカンの殺戮」に対して悔いている。
んで、戦いの中で捕虜となり侍の姿に接するうちに、自分の犯した「ネイティブアメリカンの殺戮」に対する対処の仕方を考えていく。
アメリカが何かを守るために「ネイティブアメリカン」を虐殺したように、官軍が何かを守るために侍軍を攻撃し、逆に侍軍が何かを守るために官軍に立ち向かっていく。
第2次世界大戦で日本人が何かを守るためにアメリカと戦ったように、
イラク戦争でアメリカやイラクが何かを守るためにお互い戦っているように。
譲れない何かを守るために戦争がおこる。
この映画で出てくる「武士道」とは一般的な武士道とはぜんぜん関係が無くて、「相手に対する敬意や恐れをどのように考えるのか。」を問う話では無いかと思った。
「羽で飾り顔に色を塗った敵に対して恐れを抱いたか?」という天皇の問い。
侍軍と初めて対峙したときの、侍の不気味な風体。侍という、よくわからないものに対して恐れを抱くか。
イラクのように(僕にとっては)よくわからないものに対して恐れを抱くか。
最後の方に天皇が「日本人が日本人の過去を忘れちゃいけない。」みたいなことを言うけど、そのようなことを言う日本人に対してアメリカ人は敬意を払うことができるか。
恐れとは対照的に、それらに対して敬意を払うことができるか。
それでも戦争を避けることができないのか。
知らないことやものに対する恐れの向こうにある敬意はどのように生まれるのか。
そんなメッセージがこめられているように感じた映画でした。
そうゆう意味では、この映画は思いっきりアメリカ人向けの映画だと思う。世界中誰もが楽しめる映画じゃないだろうな。
まぁストーリーはなんか苦しいし、やっぱり「ありえねぇ」ってな画面がいくつかあったし、日本人としては見づらい部分もあったけど、アメリカ人が作ったアメリカ人に向けての映画と考えればまぁこんなもんでしょう。
やっぱり日本の殺陣ってかっこいいよな。Matrixのようなジャッキーチェンのような中国っぽいアクションと違う雰囲気で、やっぱりかっこいい。トムクルーズってすんげぇ練習したんじゃないかな。結構ちゃんとできてた。でもやっぱり日本人のやる殺陣に混ざると姿勢が悪いのか経ち方が綺麗じゃないのか違うぅ~。って感じ。日本人ってかっこいい。圧倒的にかっこいい。
渡辺謙よりも真田広之の方が画面の中では綺麗だったような気がする。
渡辺謙は今後バットマンの悪役(だっけ?)に出るらしいけど、真田浩之にも、もっと活躍して欲しいな。
俺の中では、真田広之って麻雀放浪記の印象が強いんだよな。

「The Last Samurai」への1件のフィードバック

  1. それに、真田広之の方が英語はぜんぜん上手だったし。って全然関係ありませんが。

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