青色LED訴訟が発明対価8億4000万で和解成立

Santa Barbaraの中村修二教授が日亜化学工業で働いていたときに取得した特許をめぐる裁判、いわゆる、「青色LED訴訟」において、約8億4千万円を日亜側が支払うことで、和解が成立したらしい。情報元はSlashdot

和解内容は、中村教授の発明対価を6億857万円とし遅延損害金2億3534万円を含めて計8億4391万円を同社が支払います。また、中村教授が在職中の全発明について、特許を受ける権利が同社に継承されていることを双方が確認したというもの。

これを高いと感じるか安いと感じるか。。
この和解の前には、2004年1月末に、東京地裁で200億円として判決が出ている。これを双方不服として控訴、東京高裁が両者に和解を勧告した結果、上記の和解に至っている。
稼ぎを最初にぶん取るのは、投資家。
次にぶん取るのは、会社。
最後の残りを分けるのが、従業員。
という流れは、現実のものとして目の前にある。
最初に入れた投資家のお金を増やす。
その増やしたお金を投資家に還元、または再投資。
再投資されたお金をもっと大きく増やす。
そのぐるぐる回っていくお金のおこぼれを従業員がもらっているのみである。
ストックオプションというのは、本来なら給料としてもらえるはずの金額を、再投資しているのと同じことである。だから、再投資したお金が増えたことにより、IPO時には利益を得ることができる。
創業者利益を得るためには、最初のスタート時に投資しなければならない。
自己資金なのか、借りて作ったお金なのかは問わないが、自己責任において、自分のお金を投資しなければ、そのリターンは無いのである。
企業はおいらに1年おいくらで時間を売っています。僕にとってはそれが年収です。
時間を売っていますから、1年間、企業はおいらを好きに使ってくれてかまいません。研究開発させてもいいですし、製品開発でもいいですし、営業でも、遊ばせておいてくれてもかまいません。上手に使おうが、無駄に使おうが、おらは関知しません。
別にそれ以上も、それ以下も、企業に期待していません。
ただし、もっといい条件で買ってくれる企業がいたら、おいらはそちらに移動します。
夜や週末は自分の時間として、自分のことに使います。
まぁ多少は、企業に「これはサービスよ。」ってことで残業してあげたりしてますけど、基本的には自分の時間です。
この時間に俺が何をして遊ぼうが、企業には関係ありません。
また、もっといい条件で買ってくれる企業を見つけるために、自分のメンテナンスをしたりもします。
企業で得られる経験って、まぁ企業によるんだろうけど、限度があるからなぁ。
報酬ってそんなもんじゃないかしら。。
ある企業が1個1000円の画期的な洗濯バサミを開発したとして、その洗濯バサミがお札をはさむのに都合がいいということに目をつけた代理店が、1個1万円で売って、ぼろもうけをしたとしても、利益の何割かよこせって話も奇妙ですし。。。
ただ、単純にスペシャリストにそれ相応の報酬が払われない世の中ってのもやばいと思います。
塾に行って予備校に行って医大に行って医者になってと、すんげぇ投資が必要ですが、その投資に見合うリターンが得られないことが予想できたら、その投資をする人が減ります。
医療費を抑えましょうってことは、ぶっちゃけて言えば、医者は余ってますからいりませんって言ってるのと同じ。
日本でエンジニアの給料が安いのも、エンジニアは余ってるから(社会として)いらんのでしょう。
自分という商品を高く買ってくれるエリアを探して、そこに商売しに行くという感覚が、必要なのかもしれません。同時に、自分が高く売れるようにメンテナンスする必要もあるかな。
日本の金持ちって金持ちじゃないのかな。
よく知らないけど。。。。

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