自分のやりたいこと

非常に、非常に面白い文章を読んだ。


梅田氏のBlogMy Life Between Silicon Valley and Japanより、
「これからの10年飲み会」で話したこと、考えたこと
「勉強能力」と「村の中での対人能力」
「知の創出」のコモディティ化への戸惑い
「ブログは面白いな」と改めて思った
「勉強」特権階級の没落
んで、趣味のWebデザインから
梅田望夫さんが見ている、どこか遠い世界
勉強のできない人から職を奪う生き方の提案
んで最後に、好むと好まざるとにかかわらず
「「収入が下がって好きなことやってる方が幸せ」という選択肢があるのか」を読んで
ここに書いた文章だけでなく、その先のTBやリンクも面白い。
なんとなく、金持ち父さんを始めて読んだときの面白さ。あぁ、そうなのか。世の中の仕組みってそうなのね。ってのが、入り口だけだけど、理解できたような気がする感覚。
以前、テレビで(俺が見たのはビデオだけど)松本伸介だっけかなぁ、そこで二人が言ってたことなんだけど、

ほりえもんが、みんなに会社起こしたら、金持ちになれるぞぉってゆうてるけど、みんながみんな、そんなことやりたいわけちゃうやん

みたいなことを言ってたのを思い出した。確かに、金持ちになりたい人には会社を興すことがひとつの方法ではあるけども、松本伸介のように、人を笑わせて金を稼ぎたいって思う人もいるもんなって、そのとき、思った。
んで、これをふまえると、catfrog氏の話が非常に面白い。

金持ち喧嘩せず、じゃないけど勝てる相手とだけ勝負しましょうや、っていうのが徳保さんの主張。僕はガキの頃からギャンブルをこよなく愛する馬鹿だったので知ってるんですが、確かにど素人とやる勝負ってのは楽です。儲かります。

俺も大学のとき、かなり強い面子とばかり打っていたので、社会人になってから同期の連中と打ったときに、「余裕」でした。というかあんまりにも余裕だったので、社交のつもりでしたし、回収もしませんでしたが。。。だからと言って、俺が麻雀、強かったわけではなく、同期の連中が初心者だった(ファミコン麻雀しか知らない人ばっかり)というだけです。ですから、このcatfrog氏の感覚って共感を持ちます。
阿佐田哲也の小説に出てくるギャンブラーも同じです。稼ぐのはカモから。勝負はプライドと全財産を賭けて。
案外、ほりえもん氏も同様のことが言いたくて、「金を稼ぎたいなら会社をおこせ」という言葉も、実は会社をおこすことが、簡単に稼ぐ方法のひとつなのかもしれない。
というか実際、給料をもらう側よりも、給料を払う側のほうがいろんな意味で、リスクとか責任とかを別にして、金銭的には有利なのは間違いない。。
新卒大学生に就職が無いと言っているけど、別に無いわけじゃなくて、選んでるから無いわけで。
結局、金を稼ぐ方法はいろんな方法があって、どんな方法で金を稼ぎたいかを自分が選んでるんだ。
んで、その稼ぐ方法が効率的かどうかというのは、選択の際の基準としての優先順位が高いか低いかの違いでしかない。
つまらないことをやって、効率的に金を稼ぎたいのか、それとも自分のやりたいことをやって、一か八かの低い期待値の分野で稼ぐのか。

もし僕が日本の大組織の再建を任されたとしたら、まずすることは「この層」の中で飛び切りすぐれた人材(プロスポーツ選手クラス)をほんのわずか残し「この層」の大半を組織から一掃することを「組織のゴール」と設定し、そのためにはどういう順番で何をやっていくべきかを考えていくだろう。

これも、考えてみれば、非常に効率的に金を稼ぐ方法のひとつであって。
逆に、それはそれで、非効率かもしれないけれど、「この層」をいっぱい雇っていけるような企業を目指すというのが好きな人もいるかもしれないし。
10人で1億円を稼ぐ企業の社長になりたい人もいるだろうし、10000人で1億しか稼げないけど、10000人の企業の社長になりたい人もいるだろうし。
それに対して、投資家は金を稼ぐのが目的だから、前者の企業が好きだろうし、逆に10000人の企業の方が安定しているからと、好んで投資する人もいるだろうし。(かなり無茶苦茶な話だが。。。)
選択肢が自由な分だけ、自分がどうしたいのかというのが、一番大事になるんだろうなぁ。
とある、テストエンジニアの人に、「私はプログラマになりたいんだけど、プログラマになったほうがいいと思う?」って聞かれて、「そんなもん、自分のやりたいことが一番大事だ。」って答えた俺が、さて、自分のやりたいことってなんだろうなぁ。
気楽にプログラムを書けるってのが、自分のやりたいことなんだろうな。
んじゃ、逆に、そうなるためにはどうしたらいいのか、ってのを考えなきゃだめなんだろうな。
多少失うものがあったとしても、一気に金を稼ぐことを目指して、その後、その金でのんびりと気楽にプログラムを書くか。
それとも、のんびりと気楽にプログラムを書きながら、でも、やっぱり失うもの(収入?)があって、それを我慢するか。
ということで、のんびりと気楽にプログラムを書きながら、それなりの収入がある方法を考えるのか。
多分、俺がやりたいのは、そうゆうことなんだろう。
前途多難だ。

「自分のやりたいこと」への1件のフィードバック

  1. ぜんぜんちゃんと読んでなかった

    先の自分のやりたいことの続き。 あの後も、梅田氏の記事をいろいろ読んでて、自分の…

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