夢を形にする

とっても面白い記事を読んだ。
Space Ship Oneが高度100kmを達成:史上初の民間宇宙機誕生
ちょっと前の記事なので既に読んだ人も多いだろうが、要するに、一民間企業が宇宙飛行を成功したというニュース。


子供のころによく会話した内容。

「宇宙行ってみたいよな。でもロケットとか乗れないよな。」
「作ればある!」

わけのわからん会話です。ありえないようなことでも「作ればある。」ってことで話が解決してたんですが、実際に実行してるのが先の記事。
テストパイロットは62歳。SpaceShipOneの設計者は61歳。おっさんを通り越して、じじいである。
この企業、Scaled Compositesという会社。マイクロソフトといえばビルゲイツが有名だが、ビルゲイツと共同でマイクロソフトを立ち上げた、ポールアレンが出資している。
また、国際コンテスト「Xプライズ」というのがあって、3人乗りで高度100キロまでの飛行を2週間以内に2度成功したチームに、1000万ドル(大体10億円?)を贈るプロジェクトがある。
現在、この国際コンテストには20チームを超えるエントリーがあって、Scaled Compositesという企業もエントリーしている。
まぁ話によると、このプロジェクトは既に2000万ドル(20億円)を費やしているので、このコンテストで賞金を得ても赤字ですが。。
もちろん、この成功は本当に小さな一歩でしか無いでしょう。
この高度100kに達した技術でも、ただ単に弾道軌道でしかありません。がーっと打ち上げて、放物線を描いて落っこちてきただけです。衛星軌道のように地球の周りをぐるぐる回ることはできません。
でもね。
がーっと打ち上げて、放物線で落っこちることができるのであれば、
高度100kmのところに、普通のロケットで、ちょっとしたステーションを打ち上げておいて、そこまで到達することはできるでしょう。
そのステーションに展望台と土産物屋と、無重力で遊ぶ施設があれば、多くの観光客がこの施設を目指して、応募するんじゃないでしょうか?
日本に住んでいるときに海外旅行に行きてぇって思うのと同じように、ちょっとでいいから、日帰りでもいいから、そんなところに行ってみたい。って思う人はいっぱいいると思います。
一人1000万円でも、100人いたらそれで10億円です。一人100万円でも1000人いたら10億円です。十分にビジネスとして見込めるかもしれません。1000人くらい希望者はすぐに見つかるんじゃないでしょうか。
金持ちの道楽だよねぇって考えちゃいますが、でも金持ちの道楽って実はとっても重要なのかもしれません。
アメリカ東海岸から西海岸に来るには、昔、徒歩とか馬車とかしかありませんでした。まぁ船に乗って、ぐるっと回ってくるって手もありましたが、それはそれはとってもお金がかかるたびです。
普通は、それこそ全財産を馬車に詰め込んで、とことこ西海岸を目指してやってきたわけです。それも半年くらいかけて。。。それでも、半年かかるってことは、半年またはそれ以上、働かなくても食っていけるだけの貯蓄がないとだめなわけです。
東海岸で鉄鋼業で財産を作り上げたおっちゃんが、膨大な財産を投じてアメリカ横断鉄道を構築。安全にすばやく西海岸に移動できるようになりました。
その鉄道のおかげで、財産は爆発的に増えましたが。。。。それと同様に、沿線の町の人たちは潤ったでしょう。それ以外にも、話に聞いていた西海岸に一度行ってみたかったのよとか。息子の住んでいるところに行ってみたかったのよとか。多くの需要が満たされたと思われます。
宇宙船を作るってのは、ちょっと外部からみたら、「頭おかしいんじゃないの?」ってな取り組みです。日本企業そんなのに取り組もうと思うところはほとんど無いでしょうし、そのようなところに投資しようと思う人も、なかなかみつから無いでしょう。大体、それほどまとまった資金があるわけでも無いです。SONYやらTOYOTAが宇宙開発に取り組むって言ったって、おかしくなったとしか思えないです。
でも、個人のお金持ちは、そうゆうお馬鹿ちゃんなことをやっても個人の責任です。でもそうゆうお馬鹿ちゃんがとんでもなくすんごいことをやらかしちゃうわけです。
んで、そのとんでもないすんごいことによって、多くの人が雇用されたりするわけです。
ぶっちゃけて言えば、金持ちがいなければ、会社は設立されても運営されていかないわけです。んで、金持ちのおかげで、一般民は雇用されるわけです。
賃金格差が広がっていると言われている日本。
誰もが同じような賃金をもらって、全体としてだんだん沈んでいく感覚が生まれてきているのではないでしょうか?
それならば、差が広がったとしても、まとまった財を作り出し、それから、次の雇用を生み出していくというサイクルに突入したいと考えているのかもしれません。
それは弱者を切り捨てているのでは無いと思います。
弱者を助けるために、強者を育てているのかもしれません。
経済の詳しいことはわかりませんが、金持ちが悪いって感じもなんかへんだよなって思う、今日この頃。
弱者を守る社会を作るために、強者をくじき、誰もが弱者になっていく社会ってのも怖いよな。
誰もが強者になれるわけでもなく、誰もが弱者になれるわけでもなく。。。。

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