西部開拓時代

カリフォルニアを目指せ―幌馬車隊三二〇〇キロの旅 杉崎 和子 (著)
を読んだ。


個人的にはとっても面白かった。
第1部はアメリカの歴史についての解説。
なぜ人々は西部を目指したのか、その歴史的背景、その当時の東部での状況、世界情勢などが解説されている。
考えてみれば日本は尊皇攘夷だの文明開化だのをやっているときにアメリカ人はてけてけ西部に向かって歩いていたわけですな。
その当時、ちょうど、北海道も開拓が始まっていて、アメリカ西部の開拓と北海道の開拓とほぼ同時期だったわけで、かたや、楽園とか温暖な気候とか言われている地域と、方や極寒の地域と、印象が違うんだろうなぁと。。。どちらも広大な土地という意味では同じだが。。。
第2部は第1部を踏まえて、
複数の当時の手記や資料をもとに、一人の女性の日記形式で、東部から西部までの旅を記述している。
旦那は自分の意思で、能天気に西部に向かうが、奥さんは旦那についていくしかない。奥さんは東部での生活や友人などに愛着があって西部になんか行きたくない人もいたらしい。
そのあたりの様子やら、夫婦間での争い、幌馬車どうしの交流、インディアンとのやりとりなど、日記の形式で淡々と進んでいく。
ある意味、Blogですわ。
地名やらがばんばんでてきて、そのたびに、地図を開き、どのあたりかを確認しながら読んでた。僕自身それほど東部の方まで実際に行ったことがあるわけじゃなく、車でてけてけ行ったのは、サンフランシスコから東へレイクタホやら、ヨセミテやらの、ネバダ山脈あたりまで。あとは、ラスベガスから東へグランドキャニオンあたりまでしか知らないわけで。
それでも、この日記に出てくる地名の様子は想像がついて。。。とってもリアルに読めた。
現在の写真やら、地図やらが抱豊富にあると、もうちょっと読みやすかったんだけどな。
ちうか、あんなところ、馬車でてけてけ歩いてくるところじゃないよ。。。
ということで、
今、おらみたいに外国からカリフォルニアに移民してくる人たちの先輩として、ゴールドラッシュに釣られてやってきた人たちや、鉄道の工夫として連れられてきた中国の移民。またその先輩たちとして、東部からてけてけ歩いてきた人たちがいるんだなぁと。。。。
まぁ東部にいる人たちだって、同時は、ヨーロッパから船でてけてけやってきた人たちの子供だったりして。。。
どうも、ここにいる人たちは、歴史的に能天気の集まりらしい。。。
後先考えないというか、なんとかなるってというか。。。
ということで、とっても面白く読めました。
そんな話を彼女にしたら。。。。
「学校の授業で歴史の授業で習ったよ。そうゆうの詳しく知りたかったら学校行ったら?」
そか。考えてみれば、アメリカ人はこうゆう話を教養として学校で習うんだよなぁ。
俺が、日本の歴史を知っているように、アメリカ人はそうゆう歴史を習っているわけだ。。。
なんとなく西部開拓時代の映画を見てみたいなぁと思う今日この頃。。。

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